日本のフェアトレード支援団体が無償労働で成り立っているのでは?という現実
あまりにも闇では。
こんにちは。ハローワークの障害者雇用一覧を久しぶりに見に行ったら時給欄に「835円~835円 昇給なし」が並んでいて、これはまず最低賃金で雇おうとしている企業を全部燃やすところからスタートすべきでは?と思いました。
求人探す手間が減るな!!
あとどういう計算してるんだかわかりませんが、夜勤の警備員の仕事で17時半~翌朝8時、日給1万円以下、時給にして600円切ってるのが堂々とあって、時給欄に590円そこそこの数字がばっちり載ってるんですけど、その、おいハロワ!!ちょっと!ちゃんとチェックしてくれ!
これが違法じゃないなら何が違法なのかわからんぞ!!
そんなわけで結局金にならない方向に全身全霊でダッシュしています。
金が入らないことよりも搾取されることの方が腹が立つんだ。
そんなわけでぼんやりと「フェアトレード商品を扱ってるとこで時給が最低賃金だったら笑ってやろ」くらいの気持ちで見に行った結果が表題です。
人材募集|参加しよう|fairtrade japan|公式サイト
フェアトレード部門デザインボランティア募集 | わかちあいプロジェクト
うん、ん……んん???
学生インターン制度って、日給1000~2000円で大学生を使い放題(しかも休暇中は平日フルタイム出勤)できる制度でしたっけ?
あとこのデザインにお金を払わないという清々しいまでの宣言は何なんです?発展途上国の農産物は正規の値段で買うべきだけど、おそらく日本人デザイナーの作ったデザインは無償で使っていいってこと……?
ちなみにフェアトレードジャパンの2017年の活動報告書と決済から、給与手当としての支出が従業員7人(常勤4人非常勤3人)に対して約1662万円、対してインターン活動支援金が学生インターン2名に対して約45万円となっています。
ざっくり非常勤の給与が常勤の半分と計算して、常勤でざっくり年収300万円。これだって別に高給取りとは言えないよなぁ……。
ちなみに学生インターンは活動支援金という名目の日給が2000円だとしても、110日以上出てきている計算になります。マジか……。
大学によりますがだいたい8月後半~9月末、2月後半~3月末はそれぞれ長期休暇ですので、このうち60日程度はフルタイム勤務していることになります。
ちなみに業務内容がお手伝い程度とか、いろいろ体験できるよ、とかではなく、普通に広報業務です。えー……。
すっごい邪推ですけど、SNS更新とか書き込みへの対応とか、出勤せずにやってる分がある可能性すら存在するんですよね。こわ。
ちなみにフェアトレードジャパンの「ビジョンとミッション」は下記となっております。
ビジョン - 私たちの目指す世界
公正な貿易の実現によって、世界から貧困がなくなり、生産者が持続可能な生活を実現し、自ら未来を切り開いていける世界
ミッション - 私たちの使命
途上国の生産者が貧困に打ち勝ち、自らの力で生活を改善していけるよう、フェアトレード・ラベル運動を通して、 企業・市民・行政の意識を改革し、フェアトレードの理念を広め、より公正な貿易構造を根付かせること
(下記URL先より引用)
まぁ、そのー、なんだ。
さすがに他国……というよりはもはや「他者」への支援を、「自団体」の労働力搾取によって支える仕組みというのは無理があるのではないかと思います。
正直日本人の何割がフェアトレード商品を日常的に購入できるんだよって状態なわけだしな……。
本来「無償による奉仕」が美徳とされるのは、それが「金持ちの道楽」とか「趣味」の範囲だからであって、ぶっちゃけ親が全部お金出してくれてめっちゃ余裕あるぜ!って大学生であっても、この境遇で6ヶ月以上も働いたらちょっと価値観が歪むんじゃないかなぁ、とそこも多少怖いです。特に今の御時世、親の金で大学に行った学生が、親と同じ給与水準に至る可能性の方が低そうですし。
だからといって発展途上国から搾取するのも違うけどーそれって搾取対象を変えただけだろーうーん、と思うわけであります。
というわけでお金がないから腹立てて調べた話でした。
働くってなんて難しいんだろう……。