人の見た目なんて9割も意識できるわけがない

そんな「サークル内で出会った当時の先輩であり今の夫と、別の先輩を見て区別できるようになるまで半年かかった」みたいな、下手したら相貌失認レベルの私が「人は見た目が9割」とか「印象は最初の何秒で決まる」とかいう風習に馴染めねぇよこんちきしょう、と愚痴る会にしたいと思います。

現状ノープランなんで思いついたことつらつら書きますね！

ちなみに実際に人の区別をどうしているかというと、だいたいにおいて「髪型」「眼鏡」「顔の輪郭」「服装」「体格」あたりで何とかしていますが、1回会っただけの人とかだとそりゃもうすっぱーんと忘れます。

よほど美人さんだったりすると「あー美人さんだったなぁ」という印象はありますが、具体的には全く覚えていません。ちなみに初見で美人さんとか可愛いとか思わなくても、話しているうちに可愛くなってきて分かれる頃には「めっちゃ可愛かったなー！」と思いながら帰宅しますが、だいたい「分かれた直後にもう顔を思い出せない」くらいのことは余裕です。落としたハンカチを届けるためには名前を叫ぶしかありません。

ちなみに「顔にアザがあった」くらい印象的だと流石にそこそこ覚えているはずなんですが、大学の先輩とかの10年単位で会ってない人になると「なんか結構印象的なホクロあった人いたよな……誰だ……？」とかになります。

ただ、小学校の時に薬指あたりの第一関節から先がなかった子がいて、その子は顔は覚えていませんがそこの欠損があったのは覚えています。

でもそれって多分「ふざけて友達に輪ゴム巻かれて壊死して切断手術した」っていうエピソードもろとも聞いたから覚えてるだけなんだよな……。

ちなみに大学の先輩も、声は覚えてたり話し方は覚えてたりエピソードは覚えてたりプレイしてたキャラクターは覚えてたり（TRPGサークルだったので！）しますが、顔は割と……ギリギリしか覚えてない人も多いですね……。

だいたい記憶の持続する時間は関わりのあった時間と比例するので、小中学生の頃の同級生とかもはや雰囲気しか覚えてないです。あっ唯一まだ付き合いのある友人にツイッターアカウント変えたの教えてないじゃん！！

と、思い出した挙げ句に連絡を後回しにしつつ。

つまり「人は見た目が9割」とか「印象は何秒で」とか全く理解できないんですよ。

ちなみに自分の外見にも興味がなくて、ちゃんと化粧してめっちゃ色調とか気を使って自撮りしても「ふーんよく撮れるもんだなぁ」くらいしか感慨がなくて、服も別に他人が着てる方がひらひらしてるのとか格好いいのとか見えて楽しいし、お洒落というカテゴリ自体に興味が持てないのが多分その辺が原因です。

まぁ「覚えられないから興味がない」のか、「興味がないから覚えられない」のか、そこは完全に鶏が先か卵が先かになるのですが。

なお「変化」の方には敏感なので、慣れ親しんだものが変わってると割と気づきます。

髪型とかもそこそこの確率で気づきます。でも生物じゃない方が基本的に見分けるの得意なので「あっ待合カードの色変わりました？」とかそういう奴の方が気付きますね！

高校時代は「クラスメイトのうち2人を、服装以外で見分けられない」という事態がよく発生していました。席とかも後ろより前の方が気が散らないので、体育の授業での先生の説明とかでも前に行くんですけど（なお体育は割と苦手）、「体力テストの結果みんなに返しといてー」ってぽんって渡された時とか結構困りましたね！まさか先生も生徒も、3学期の段階でクラスメイトの顔を覚えていない生徒がいるとは思ってなかったに違いない。

私服校だったので服装で1日単位の識別はできるんですが、体育は指定ジャージだったので……幸いその2人は仲良しだったので近くにいてくれることが多かったので、割とよくごまかして2人分一緒に渡したりしてました。

ちなみに人の見た目だけじゃなく名前も割と覚えられないのですが、ふと考えた結果「そういえば私は歴史上の人物も、同時代に多数いるのとか覚えられないな」と気付きました。

ニュルンベルク裁判について最近ちょっと調べたんですが、ナチスドイツの高官クラスで「あれをやった人」がいて「この政策を作った人」がいて、あと「オーストリアナチスのトップやってた人がウェクスラー式知能検査の結果が年齢補正抜きだと1番高かった」とかそういうのは覚えてるんですけど、個人名さっぱり覚えてないんですよね。

ちなみに名前自体はいくつか出てきたりもしますが、ゲーリングが判決出てから処刑前に自殺したってことくらいしか一致するのないです。でもどうやって獄中に青酸カリのカプセル持ち込んだかは多分ほぼ完全に覚えてます。

あれ？……もしかして私、人の外見もだけどもしかして「個人」という存在にあんまし興味、持ってない……？

ちなみに一度しか話したことがない人でも印象的だったりすると話の内容と名前をちゃんと覚えていることは多いですが、見た目は「髪が長かった！」とかレベルしか覚えてないことも割とあります。顔のパーツまでは一度の邂逅だと99％くらいは覚えてませんね！

無論服装も覚えてないです。夏だからコートじゃなかったな、くらいのレベルです。ひどい。

なので私の記憶は「個人に興味を持った場合でも見た目の印象は完全に後回し」と言っていいと思います。そして下手するとマジでエピソードにしか興味がなくて個人名は忘れてたりします。今思い返したけど田中芳樹で読んだ岳飛伝も、岳飛と北宋皇族と秦檜以外個人名忘れてます。やばいな。

漢字というアドバンテージのある中国史・文学ですらこの扱いです。「歴史や出来事、思想や思考などには興味があるけど個人にはあまり……」とかいいとこ味方の人外だ。具体的に言うとFateのマーリンとかそういうやつだ。

なんとなくこの話にオチがつくのか不安になってきたので強引に終わらせたいと思います。

ちなみに私を人事として採用すると、おそらく見た目を全く考慮せずに面接内容の印象だけで採用の合否を決め始めると思いますが、「あの面白い話をしていたのは誰だったかな」とかなると思うので、横に1人記録＆記憶担当を置いてもらえると嬉しいです。なお人事経験は全くないですが一応社会保険料の月変・算定計算はできるので、もし人事として採用したいみたいな奇特な企業などがありましたらご相談下さいね！

出来る限り急な体調不良や突然やってくる（体力と気力のガソリン切れで）電話もできないmorningに寛大なところだと大変うれしいです！！

では！